「鎌倉に再び武者行列を!」
これが、私たち「鎌倉手作り甲冑 とんぼの会」旗揚げの理念です。
かつての鎌倉には武者行列が行われていなかった時期があったそうです。
意外ですよね?
「鎌倉幕府草創の地なのに、それでは寂しい・・・。」
後に「とんぼの会」の旗揚げメンバーとなった鎌倉市民たちは、そう感じていました。
私たちの旗揚げの理念は2008年に「鎌倉まつり」に参加させていただく形で実現しました。
以来、段葛の工事や悪天候などにより中断したこともありますが、現在に至っています。
私たちが行いたかった武者行列、今回の様子を画像を交えてレポートします。
出発前の風景
集合場所は参加する団体が一同に会する場でもあります。
同じ鎌倉の街で活動していても、滅多にお目にかかることができない方々に会うことが出来る貴重な機会です。
大和市の高座渋谷手作り甲冑隊の皆さん。
今年も加勢に駆けつけてくれました。
現在の大和市周辺を拠点にしていた相模の有力者渋谷重国にちなんで結成されました。
源頼朝の信頼が篤かった佐々木四兄弟が石橋山の戦いに駆けつけることができたのは、重国が彼らを匿ったから。腹の据わった人柄だったんでしょうね。だから、今でも地元の方から慕われるのですね。
玉縄城址まちづくり会議の方々と。
大日本弓馬会の射手の方です。
春の流鏑馬を八幡様に奉納している団体です。
馬を乗りこなしながら、矢を的に的中させる、まさに現代の「鎌倉武士」です。
遠慮がちにお願いしたら気さくに撮影に応じてくださいました。
とてもうれしかったです。
いざ進発! 若宮大路へ。
とんぼの会は鎌倉の将来を担う若武者が先頭です。
それぞれの会員入魂の、色とりどりの手作り甲冑を身に着けて若宮大路を進んで行きます。
いよいよ行列の終点、鶴岡八幡宮です。
境内を進みます。
引き揚げ途中の段葛にて2019年度の「ミス鎌倉」の皆さんと。
周囲を明るくする笑顔、ありがとうございます。
今年1年よろしくお願いします。
また、鎌倉の街のどこかで「共演」できたらうれしいです!
今回も沿道の皆さんからたくさんのご声援をいただきました。
幼いお子さんがはにかみながら手を振ってくれた姿も忘れることができません。
行列が終わって引き揚げる際にも声をかけてくださったり、私たちの手作り甲冑を興味深そうに見てくださったりして周囲の皆さんが強い関心を持ってくださっていると感じました。
改めて、この鎌倉の街で武者姿で活動できることの幸せを感じました。
この「ご恩」を忘れることなく、鎌倉の街へ「奉公」していきたいと思いました。
「鎌倉には武者行列があった方がいい」と思っていただけたらうれしいです。
沿道まで足を運んで下さった皆さん、地元鎌倉の皆さん、鎌倉まつり関係者の皆さんに心からお礼申し上げます。有難うございました。